・大好きだよスターウォーズ
スターウォーズシリーズ1~6までのエピソードをずいぶん前に見た。
面白かったという印象だったけど、だいぶ遠い記憶になっていたので、エピソード9公開記念に見直してみた!
その結果、その世界観にどっぷりハマってしまって再び自分の中でスターウォーズ熱が再燃したので、ここに感想と評価を描き残しておく。
!この先ネタバレあります注意!
・エピソード4は間違いなく傑作!
スターウォーズの第一作目となるEP4「新たなる希望」は間違いなく傑作だと再認識した。
確かに、映像技術は今見るとだいぶちゃっちいけど、少し視点を変えて見てみると非常に面白い作品になる。
これ公開したの1977年だよ?私が生まれる10年以上前なんだけど…すごすぎ。これだけで傑作である。
後に日本で人気となるドラゴンボールなどの少年漫画やゲームのルーツがぎっしり詰まっている。フォース=気とか、宇宙船の形、緑の宇宙人とか。
また、ファンタジー世界の中で刀が最強武器になっているのは日本のRPJの特徴だけど、そういう日本的な要素がスターウォーズにはうまく散りばめられていた。
それはジョージルーカス監督が日本好きで黒澤明監督の映画に影響を受けているのが原因だが、日本の厨二要素を見事にSFの世界に溶け込ませていて当時としては画期的。SF=未来 日本の時代劇=古風 が画面の中で共存していて、近未来なSFもののはずなのに時代物を見ているような雰囲気も感じられて独特な世界観を作り出せている。
そういう視点で見ると今でもかなり楽しめる作品だ。
・旧三部作がやっぱり1番面白い
また、旧3部作はストーリーのテンポもよく楽しく見れると感じた。
EP4→救世主ルーク登場。冒険を通じて魅力的なキャラクター達を紹介。オビワンの死。
EP5→父親がダースベーダ―だとわかる衝撃。
EP6→ヨーダの死。レイア姫と双子であるとわかる。ダースベーダ―を倒す。
なにを魅せたいのかがハッキリしているし、冒険のテンポもよく、ハラハラドキドキさせつつ目的をバシッと達成してくれるので見終わったあとスッキリする。とても見やすい。
また、ルーク以外のわき役キャラが輝いている。オビワンやヨーダも登場回数は少ないが、ものすごい存在感。レイア姫、ハンソロ、チューバッカ、R2-D2、C3PO、どのキャラも3部作を見終わったあと、外せない存在となっている。
そして悪役ダースベーダ―の存在感。悪役が印象的な作品で面白くないものはあまり見かけない。悪役こそ物語を作るにおいて一番大事なポイントなのかもしれない。
少年漫画っぽいというか、エンターテイメント性あふれる映画だ。
スターウォーズ以前にSFでこういった作品がなかったことを考えると、まさにレジェンドだなと思う。
・新3部作もいいよ
ダースベーダーの若き頃を描いたEP1~3も悪くない。
でもこの3部作はあくまでダースベーダーのかなと思った。予備知識なく見たら、EP1~2はちょっと政治の話をしているシーンが多くて退屈かなと感じる。
だがEP3は戦闘シーンが多いしダースベーダー誕生のクライマックスの展開が見れるので新規で見てもハラハラ出来るのではと感じた。
映像技術は旧三部作に比べ格段に進歩している。また俳優もアナキンとパドメの顔面偏差値が高く、オビワンが3作通してとにかくカッコイイ。
・だけどちょっとアナキンが…
エピソード1~3のテーマはダースベーダ―誕生秘話。ということで、アナキン・スカイウォーカーが主人公なわけだが、完全にオビワンにカッコいいところを持っていかれている脚本になっている。
エピソード1はまだアナキンは子供時代なので、全体的にオビワンとクワイガンがメインで二人の戦闘がカッコいい。
アナキンに関してはダースベーダ―もかわいい頃があったのね!でもさすが機械に強いし、小さいのに勇敢!ジェダイとしての活躍はエピソード2からかな?期待!といった印象だ。
エピソード2になるとアナキンは青年に成長している。このエピソード2で個人的にアナキンの描き方をしくじっているなと感じた。
・大人な見た目に変わったのに、すごく子供っぽくてオビワンのいう事を聞かず生意気
・命令無視でオビワンの足を引っ張る。片手を失うなどおバカとしか思えない行動が多い。
・最初から最後までパドメパドメの恋愛脳。映画の最初から最後までパドメにスケベ心全開。
ジェダイって時代劇の「ジダイ」が語源で、侍をイメージしてるんだと思ってて、ジェダイの精神は武士道に通じるものがあると思っている。
そのジェダイの騎士でありフォースにバランスをもたらすはずのアナキン・スカイウォーカーがしょっぱなから恋愛脳って…。しかもなんか女性への近づき方が、童貞っぽいというか…余裕がなさすぎて子供っぽすぎる。
エピソード4から見てきた人はダースベーダーは「昔はかっこよかったんだろうな。善人で優しかったんだろうな。オビワンとも仲良くて。カッコいいジェダイだったんだろうな!」というイメージが膨らんでしまっていると思うんだ。
アナキンが善人であればあるほどダースベーダーになったときのショックも大きいけれど、みんなそれを期待してたと思う。だけどエピソード2のアナキンはパドメをスケベな目で見てるし、命令はきかないしで最初からダークサイドに入ってる(笑)
ヤンチャでもいいんだけれどバカみたいな子供っぽさではなく、野性的だったりカリスマ性を描くべきだった。(ハンソロ的なちょい悪な雰囲気)けれどその反面、自己犠牲で人を救ったりする善人な部分というのを全面的に見せていかなきゃいけなかったのではないかと思う。
アナキンの性格は、こんな感じにしたら好感度も高くなるし感情移入しやすくてよかったのでは…と思ったので描き出してみる。
→機械に強く、操縦している時やマシンをいじっている時は無邪気な明るい青年。R2-D2かC-3POが戦闘で故障した時、ぱぱっと直して、そのおかげでピンチを逃れるなどのシーンがあれば嬉しかった。機械を優しく丁寧に扱ってあげてる優しいアナキンも見たい。
→オビワンのいうことを一生懸命聞く。ピンチの時は少しヤンチャな事もするが、結果的には作戦成功!オビワンも「このやんちゃ坊主が」的な感じでニッコリ笑顔。
→パドメのことは久しぶりに会い、最初はダメだと思っていたモノの、惹かれている自分に気づく。映画後半に彼女に思いを打ち明ける。
・エピソード3好きだよ
それでもエピソード3はかなり見どころ合ってよかった。特にアナキンとオビワンの決闘シーンはハラハラするしよくできていると思う。
エピソード2よりもアナキンかわいそうだな…とは思える感じも出ていた。その理由は前半はオビワンといいコンビを見せてるシーンを入れていたからだと思う。その流れ、エピソード2からやっておいたらよかったんじゃ?と思う。
ただやっぱりアナキンがダークサイドに堕ちる流れが唐突な感じがしてしまう。
エピソード2でも母親が殺されたからって急に集落のやつらを皆殺しにしていたけれど、見せ方が唐突だ。
母が死んだところまではいいけど、その時アナキンは怒りを抑えようと必死にこらえる描写を入れて、そこに母を殺したやつが一言なんか酷いことをアナキンに言い放って、それでキレたとかなら、わかる。なんか流れにワンクッション足りないような印象だ。アナキンの心理状態をうまく表現できていない。
エピソード3ではパドメが死ぬ夢をみてそれを回避しようと悩むアナキンが描かれている。その時にパドメももっと最初からアナキンを強く止めるようなセリフを言えよと思う。パドメお行儀良すぎる。アナキンもパドメが助かるからといって他の人を犠牲にしたらパドメに嫌われてしまうとは思わないのか。
あと、妊娠後期で余計なストレスかけたら早産になる危険性とかあるし、自分がダークサイドに行くことでストレスかかっちゃってパドメの体調が悪くなる可能性は!?それが夢に出てるのでは!とか連想できないの?おバカなの?
うーん!アナキンの行動がおバカすぎて感情移入しにくい人も多いシナリオじゃないかなと思う。そのかわりオビワンに感情移入してる人が多いのではないか。
オビワンの方がパドメを心から気遣っててアナキンのことも心から悲しんでいて、100倍いい男に見えるのだ…。
オビワン、オビワンがカッコいいのはいいんだけど、アナキンもかっこよくできたはずでは…と思ってしまう。ダースベーダー好きな人は特にそう思うのではないだろうか。
・アナキンはなんでパドメ好き?
ごめんね、まだアナキンの話して。
せっかくなのでもう少し語りたい。
アナキンはそもそも、パドメのこと10年間毎日思い続けたとか言ってるけど、なんでそんなに好きなのかが全く説明がないので、観ている側は置いてけぼりなのだ。
一目惚れ?あんな小さい子供が?あんな年の離れた女性を?10年間も?ちょっと想像してみたけど、普通は理解できない感じ。
ルークの場合は、恋愛描写が一切ないのでそこらへんサッパリしていて反感をかいにくいキャラクターだと思もう。レイア姫とのキスシーンのあとのおとぼけ顔は笑えた。
結論やっぱジェダイは下手に恋愛しちゃダメだ…。色んな意味でダークサイド堕ちます。
・終わりに…エピソード7は見た
ちなみにエピソード7は劇場で見たのだが、ハンソロが突然死んでしまってショックだったので、続編を見る気にならなかった…。ムダに主要キャラが死ぬ展開は個人的に好きではない。ハンソロ、殺さなくてよくない?BB-8はかわいい。
いやしかしファンとしては全部見ておくべきかな…。DVD発売されたら7~9をまとめて見てみます。
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