神ゲーSIREN(無印)とSIREN-NEWTRANSITION-との比較

私はホラーゲームが苦手である。グロイのが苦手である。脅かされるのも苦手である。バイオハザードしかやったことがない。バイオはホラーというよりも謎解き要素を楽しんでいた。

 

そんな私がハマった最高のホラーゲーム、それがSIREN!

・なぜサイレンは面白かったのか

そんな私がサイレンシリーズにハマった理由…。それは…ストーリーが面白かったからだと思う。

 

最後までプレイした時、そういうことか!となったり、アーカイブを見て、ストーリーを考察するのがとても楽しかった。作りこまれたアーカイブがとてもリアルで曳きこまれた。

 

そのストーリーも日本の昔話や村のしきたりなどが絡んでいて私はゾクッとした。本当にありそう…というか。海外のゾンビー!とかエクソシスト―!とか脅かしグロ系よりも静かで不気味な感じが好きだった。世界観がよい。

 

ゲーム自体はホラー初心者にはマジ怖い。ちびる。怖いんだけど、ストーリーが気になって次に進めてしまった。気づいたらホラー耐性ついた…。

・サイレン(無印)が面白すぎる

先に結論を言うと、リメイク版ではなく、無印のSIRENが最高に面白かった。

 

大きく違うのはこのに2点

・難易度

→無印難しすぎ、リメイクは簡単すぎ

・キャラクターの魅力

→無印魅力的すぎ、リメイクはキャラも減って外国人になっちゃった

 

無印はまさに神ゲーである。

 

しかし、私が手を付けたのはリメイク版が先だった。

・サイレンシリーズに手をつけた経緯

SIRENファンの口コミを予めチェックしてみたらリメイク版は「面白くない」と口をそろえて言っている。オリジナルに比べ怖くないらしい。しかし、ホラー初心者の私にとっては怖くない方が助かった。

 

2年前、ゴールデンウィークに遊ぶゲームを探していたところ、PS3でSIREN~NEWTRANSITION~(以下リメイク版)のソフトを見つけ、バイオをクリアした直後の私は調子に乗り購入。ホラーへの道へ新たな一歩を踏み出した。

 

このソフトはオリジナルSIRENのリメイクバージョンらしい。

 

リメイク版の方が怖くないっぽいとネットの口コミにのっていたのでそれなら私でもできる!と思って張り切って始めた。

 

そしたら

 

こわいいいいいいいい!!!!

・ホラー初心者にはリメイク版も十分きつかった

始めてみると、鎌やクワを持ったババアやジジイから身を隠しながら進むゲームということで私はちびった。

 

感じ方に個人差はあるかもだけれど、私はバイオとは比較にならないくらい怖かった。

 

なんでこんなに怖いのか…たぶん舞台が日本の廃村だからである。めちゃめちゃ薄暗くて前が見えない。赤い雨と赤い水たまりができてるという演出も素晴らしい。血まみれの鎌ジジイが「見つけた~」とか言ってこっちに走ってくる。やめてぇええええ。

 

途中から武器も使えるんだが、操作がヘタクソで結構やられる。

 

しかし、難易度はそこまで難しくなかったため、ちびりながらもなんとか進められた!後半は慣れてきてちびらなくなった。鎌ジジイたちをフルボッコしながら爽快にストーリーを進めた。

 

最後までやり終えると、ストーリーに驚愕!ゴールデンウィーク中に夢中になってプレイしてクリアしてしまった。

・あれから二年…

バイオ7をやり終わり、そういえばSIREN面白かったな~なんて思い出しながらPSストアを見ていたら、あれ?SIREN(無印)のアーカイブがあることを発見。やばっ!やらなきゃ!と使命感にかられ購入。

(なぜかいつもバイオきっかけでSIRENを購入)

・SIREN(無印)むずすぎ

どうやらストーリーはリメイク版とベースは同じらしいがあれから2年たっていたため、私はすっかりストーリーを忘れていた(あんなに興奮していたのに)

 

で、無印を始めてみたんだけど

 

むずすぎいいいいいいいいいい

 

・操作性がめちゃ悪い

・武器ない。武器手に入れても弱すぎ

・マップに自分の位置が表示されない

・何すればいいのかヒントほぼなし

 

あれ?SIRENってこんなにむずかったっけ?ってしょっぱなからヒア汗をかいた。とにかく無印の鬼畜さは尋常ではなかった。プレイしたPS以降のゲームで史上最強の難易度であった。

・難しいんだけどハマる

ぶっちゃけ挫折しかけた。

志村という猟銃オヤジを操作する回で難しすぎてオワタと思った。でもせっかく買ったし…ということでついに攻略サイトの力を借りることにした。

 

しかし攻略サイトを見ながらしてもなお難しい…何このゲーム。こんなことしなきゃいけないなんて、普通にプレイしてたらわかるはずないがな!!!

 

とあまりの鬼畜な攻略にツッコミを入れながら、何とかゲームを進めていくと、もうぐんぐんストーリーにひきこまれる!

 

鬼畜すぎてクリアするのに数カ月かかってしまったが…。

・条件2の鬼畜さ

無印の鬼畜さの一つに同じステージを何回もクリアしなくてはいけない点がある。ただでさえ難しい回をまたプレイしなければならないとなるとげんなりする。

 

例えば、次のシナリオに進むには特定の条件を満たさなければならないが。その条件を満たすまで同じステージをやり直さなければならない。ただしヒントはほぼないので自力でその条件を見つける必要がある。

攻略サイトを見ていない場合、ムリゲな条件もある。

 

攻略サイトを見ていたとしても「1分55秒以内に~すること」みたいな条件もあって、プレイヤーのプレイ能力次第ではクリアできないものもある。せめて2分にしろ!鬼畜か!

 

本当にいらいらするゲームだ。

だけど、それがリアルさを一層増させている。正しい道に進むために必要な条件は、そんなに簡単に見つかるものじゃない、というメッセージが込められているように感じてしまう。何度も何度も人生をループして苦悩しなければ違うルートにたどり着けない…恐ろしい現実を突きつけられた気分であった。

 

なんだろ…難しくしているのにも理由があると感じさせてくる深さがあるのがSIRENだ。そして、すべてクリアし終わると難解なパズルが完成した爽快感。全てが繋がったときに現れるシナリオの奥深さに驚かされる。

 

 

ちなみにリメイク版は苦悩はほとんどなく、ゴリ押しでガンガン進める感じだ。

・魅力的なキャラクター

リメイク版と圧倒的に違うのが、キャラの魅力だと感じた。

 

無印のキャラの方がキャラ立ちしている。セリフの喋り方や表情が個性的ですごく面白い。主人公のSDK、宮田、依子、志村、牧野…登場人物多いんだけど、全員覚えた。全員面白くて好き。(依子が特にウザくて好き)ホラーだけどユーモアがあり笑える要素がある。愛着がめちゃめちゃわく。

 

FFみたいにキレイなCGマネキンキャラではなく、実際にいる俳優さんが演じているキャラなので、とてもリアルに感じたのがよかったのかも。

美男美女!みたいな感じじゃなく普通の人たちが村に迷い込んだ感があった。(実際の俳優さんに会うと顔整っているんだけどゲームの画面になるとちょっと崩れるのだ。SDKの俳優さん実際会うとイケメンでビビる。)

 

リメイク版はメインキャラたちが白人なのだが、外国人が日本の村にいると浮いてしまうんだよね…最初プレイした時は違和感なかったんだけど、無印プレイしたあとだと、意見が変わってしまった。(無印が面白すぎるのが悪いのかもしれないが)

無理やり外国人をプレイヤーにしなくたっていいじゃん、そういうのは海外が舞台のホラーだけでいいと思った。

と、いうことでSIREN大ファンになってしまいました。

私みたいなホラー苦手な人は友だちとか家族と複数人でやると楽しめると思うので興味のある方は是非~。

 

SIREN3の発売を待ち望んでいるんだけど、ホラーゲームって売れないからもう開発しない可能性が高いんだって。ショック…。

 

まぁ、私も普段ホラー避けてる一族だったので、その傾向があるのはわかるかも。でもいざやってみたら見事ハマってしまったので、SIREN開発した人は本当に凄いと思った。